うみたいわ~ラーニング・ジャーニー 2023#6
「原発事故発災当時子どもだった人々の声を聴く」
ゲスト:明智礼華さん、安積 宇宙 さん、関 健太郎 さん、高垣 慶太 さん
「うみたいわ~ラーニング・ジャーニー2023」は、日本社会が原発事故・気候危機・次の大地震にどのように応答していけるのか、社会が健やかに存続していくためにどのように必要な変化を生み出せるのかを探求し、エネルギー政策に関わるマルチステークホルダーダイアローグの場づくりを目指しています。現在、その準備として、様々なステークホルダーの方々においでいただき、お話をうかがっています。
今回は、原発事故発災当時子どもだった世代の方々をお招きし、お話をうかがいます。
原発事故が始まって12年7ヶ月。
彼・彼女らは何を感じ、何を望み、どんな未来に向かっていこうとしているのでしょうか?
静かに耳を傾け、対話を通して、ともに探究の旅をいたしましょう。
みなさまのご参加をお待ちしています。
*ステークホルダーインタビュー:ゲストのご紹介
明智礼華(あけち あやか)さん:未成年の時に地元の福島県で東日本大震災と原発事故、避難を体験。歴史学修士。京都府立大学大学院文学研究科史学専攻・博士後期課程。原発賠償京都訴訟原告のひとり。論文に「文化遺産と放射能大災害の関わり:福島第一原子力発電所事故による文化遺産の救出の状況」(京都橘大学大学院研究論集、2018年)など。
安積宇宙(あさか うみ)さん:1996年東京都生まれ。母の体の特徴を受け継ぎ、骨が弱く車椅子を使って生活している。小学2年生から学校に行かないことを決め、父が運営していたフリースクールに通う。原発事故後、ニュージーランドに避難移住。オタゴ大学社会福祉士学部卒業。大学在学中の2018 年に若者発展省から「共生と多様性賞」を受賞。現在は障害分野を専門とするドナルド・ビーズリー研究所で研究員として働く。単著に『宇宙のニュージーランド日記 なつかしい未来の国から』共著に『多様性のレッスン 車いすに乗るピアカウンセラー母娘が答える47のQ&A』(ミツイパブリッシング)。
関健太郎(せき けんたろう)さん:東京生まれ。京都大学3年生。「京大工学部原子核工学コース3回生の関です。普段は物理学を中心に学んでいます。原発の使用済み核燃料問題に興味があります。よろしくお願いします!」
高垣慶太 (たかがき けいた) さん:早稲田大学社会科学部3年。2002年生まれ。広島県広島市出身。高校時代から平和活動に取り組み、昨年オーストリア・ウィーンで開催された核兵器禁止条約の締約国会議に出席後、日本の同世代と世界の核被害について学び考える場「世界のヒバクシャと出会うユースセッション」を月に一回開催している。それ以外にも、大学1年次より原発事故の起きた福島浜通りに通い、広島と福島をつなげる活動などに携わっている。
★日時・場所等
日 時:2023年10月28日 (土) 15:00~17:30(JST)(放課後~18:00)
場 所:オンライン ZOOM(お申し込みされた方にアドレスをお伝えいたします)
参加費:無料 *ご寄付歓迎(うみたいわの運営費とさせていただきます)
放課後として18時00分までリラックスした場を設けますので、そこまで参加されることをオススメいたします。
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★参加方法
https://umitaiwa231028.peatix.com
よりお申込みください。ご参加の方には、後ほど当日の zoom リンクを送らせていただきます。
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ご参加を心よりお待ちしております。
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★うみたいわ◎ソーシャル・ソリダリティ・サークル#7(11/1)のご案内
うみたいわの旅をさらに深め、共に学びあう場です。
少々時間をおいてから振り返り、気づく場として設けていますので
ぜひご活用ください。
2023年11月1日 (水) 20:30-22:00
無料(寄附歓迎)オンライン開催
https://ssc231101.peatix.com
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GAIA Journey Japan うみたいわチーム一同
https://www.facebook.com/umitaiwa
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◆「うみたいわ」のはじまり
2023 年に実現してしまうかもしれない、福島原発事故からの汚染処理水の海域放出。
本当にそれで良いのだろうか?
――疑問と恐れを感じた U 理論を学ぶ有志で 2021 年に対話をスタートしました。
その中で、汚染水の問題の深さ、複雑さと広がりを知り、汚染水についてだけでなく、
私たちが創造したい未来を表現したスローガンの下に対話を続けて行きたいという想いが強まりました。
そのダイアローグ(対話)の中で産まれたのが「うみたいわ」です。
◆「うみたいわ」に込めた想い
「うみたいわ」という一つの言葉の中に、私たちは、私たちが直面している問題の複雑さと私たちの願いを込めています。
・私たちが大切にしたい「海の対話」
・これから産み出していきたい未来の「産み対話」
・新しい解決法を一緒に「生みたいわ」
・利己主義から生み出してしまった様々な膿を見つめる「膿対話」
・変わらない現実に疲れこれ以上続けるのが嫌になってしまっているトラウマを表している「倦み対話」
・あなたと私、一緒に対話して未来を見出していきたい「U&Me 対話」
・U理論のUを観たい・体現したい「U観たいわ」
◆「うみたいわ」のこれまでの旅
「うみたいわ」では、これまで、福島原発事故現場から発生し続けている放射能汚染水の処理・管理の問題を入口にして、福島原発事故によって何が起きているのかを知り、その現実を生み出しているシステムに存在する様々なステークホルダー(利害関係者・関係する様々な立場の人々)の目からシステムを眺め、そこからシステム全体の有りよう、未来の可能性を感じ取っていく学びの旅をしてきました。
2021 年
(うみたいわ以前)
6/24 (木) 原発「汚染水/処理水」のこと、どう感じてる?を共有し未来につなげる体感ワークショップ(プレ・セッション)
7/29 (木) 原発「汚染水/処理水」のこと、どう感じてる?を共有し未来につなげる体感ワークショップ(4Dマッピング)
(うみたいわ以降)
9/30(木) 船出(キックオフ)
10/28(木) アクティビストの声を聴く
11/25(木) 漁業者、農業者の声を聴く
12/23(木) 被災地住民、避難者の声を聴く
2022 年
1/27(木) 新年対話会
2/24(木) 政策決定者(経済産業省)の声を聴く
3/24(木) 原子力開発技術者(日本原子力学会廃炉委員長)の声を聴く
4/21(木) 福島原発作業員の声を聴く
5/27-29 4D マッピング京都合宿
6/25(土)4D マッピングワークショップの振り返り
7/23(土) フィジーの若者(核被害)の声を聴く
8/18(木) セヴァン・カリス・スズキ 地球の声を聴く
12/15(木) 「最高の未来」の声を聴く"うみたいわ望年会"~福島原発事故の汚染処理水の海洋放出から 2023年
2/15(水)「対話とは?」~経産省主催のGX「説明・意見交換会」の現場から体感し対話する
4/28(金) 福島原発事故から12年 日本の社会システムを「3Dマッピング」で 「見える化」しながら可能性を探る
5/5(金) 福島原発事故から12年「3Dマッピング振り返り会」
6/21(水)福島原発事故から12年「原子力専門家の想いを聴く」
7/21(金)福島原発事故から12年「原発はない方がいいという研究者の想いを聴く」
9/4(月) 処理汚染水を海洋放出の今こそ うみたいわ!「私たちは 海。うみ を感じて対話する」
◆わたしたちがめざす未来
旅の中で以下の示唆が浮び上がってきました。
・政策決定プロセスにステークホルダーが参加する機会が必要
・その際、立場の異なるステークホルダー間での「対話」が大切
・「対話」が、互いを尊重し、双方から橋を架けることで、共同で新しい可能性を見つけて行くことを可能にする
2023年、私たちは、
<政策決定において多様なステークホルダーによる対話が有効に機能して、
市民が当事者として責任をもって関わり、政府がそれを遵守・実行する社会>
を目指し、さらなる学びの旅を続けていきます。
◆「うみたいわ」の羅針盤:U理論
「うみたいわ」では、組織や社会の変容をもたらす理論と実践の体系であるU 理論を旅の羅針盤とし、U理論の様々なツールを使った場づくりをしています。U理論の提唱者オットー・シャーマー博士や SPT の創始者アラワナ・ハヤシの主な活動の場であるプレゼンシング・インスティテュートのプログラム u.lab やガイア・ジャーニーとも連携しつつ進めています。
PI年次レポート:
https://www.u-school.org/news/the-presencing-institute-20202021-annual-report
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